受講者の声(平成28年度受講生)
Y.F. 30代 男性 自治体職員
教育サポート実習でみた子どもたちにとっての主体的な学びの空間。キラキラした目で語る姿。このコースに参加するみなさんの学習者としての姿勢(熱量の大きさや失敗を恐れないチャレンジ)。などなど、これまでの日常では、出会うことの少なかった様々な出会いがどれも印象深く残っています。また、そこでの学びは、現場の方向性を決める際に大切にするべきスタンスとして、大小様々な取り組みに結びついています。終わってみれば、本当にあっという間の1年でしたが本コースで学んだすべてを成長の糧としながら、「ふるさと魅力化フロンティア養成コース」の卒業生と堂々と言えるよう、意志ある大人としてさらなる精進を重ねたいと思います。
終わりになりますが、サポーターをはじめとする関係者のみなさん、共に学んだ学習者のみなさん、ここに送り出してくださった職場のみなさん、家族のみんな、本当にお世話になりました。もちろん、引き続きよろしくお願いします。
K.W. 30代 男性 自治体職員
一年間を振り返ると、地域も立場も多様な学習者が集まり、オンライン・オフラインの限られた時間・空間を共有して信頼関係を築き、失敗を恐れず挑戦できる場づくりができたことが最大の成果かつ最高の想い出だと感じます。それにより、一学習者として、チームの成果が高まり、個人の学びを深めるためにどう言動するべきか、常に考え実践し続けることができました。高校魅力化に限らず、公私で取り組むまちづくり活動においても、いかに周囲を巻き込めるか、参加者の満足度を高めるかという視点や手法は重要であり、今後も様々な場面で活用できるものと確信しています。
このように多くを学び成長することができたのも、機会を創っていただいた大学関係者やサポーターの皆様、そして第一期生として挑戦の場に飛び込んだ学習者の皆様のおかげであり、心から感謝いたします。修了を新たなスタートと捉え、引き続き切磋琢磨するチームで学び合い続けることで、社会の変化を起こしていきたいです。
Y.Y. 30代 男性 NPO
このコースでの最後の授業、本コースのあるべき姿と本コースが社会に何を生み出し、どのような変化をもたらしているか、ビジョンを語りあった。海外への魅力化概念輸出、各地域への本コース展開、コーディネーターの大量輩出。それぞれのビジョンを聞く中で思ったのは、本コースは教育魅力化をするやり方を学ぶのではなく、どうしたら教育魅力化を実現できるのかを考え行動する学びの当事者をつくること。自分の現場を良くすることだけを考えるのではなく、日本の教育を良くすることを考える。だからこそ、それぞれの現場での取組みを共有し、悩みもがき苦しむ経験を分かち合い、協働できる。この繋がりは本コースを受講している期間で終わるものではなく、日本の教育が本当の意味で魅力化されるその日まで続くことを実感し、本コースを卒業できることに感謝したい。
T.M. 40代 男性 株式会社Prima Pinguino フェロー/関西支社長
最初に感じたのは「自分より優秀な人しかいない」という恐怖感と劣等感。しかしそれはすぐ「安心安全の場」という宣言により、仲間意識へと変わった。そしてその「仲間」という存在を得たことが、最大の収穫だったと確信する。物理的にも、そんな仲間たちの持つバックボーンが、現実味あふれるケーススタディになったことも大きい。横のつながりを欠きがちな地域人材たちにとって、今後も本コースの存在がその打開の一里塚となるはずだ。現場に応用できた学びとしては、理念・ビジョンの策定と共有、組織や立場の違いを鑑みたコミュニケーションを、常に心掛けるようになったことを真っ先に挙げたい。想いと理屈・政治のバランスをいかに取るか、ここはまだ課題が残るが得た視座は大きい。そして最後に。今後も仲間の活躍を信じ、祈り、刺激も受けながら、この縁を育てていきたい。現場でのチームビルディングの在り方の理想が、このコースの仲間との関係性であったと確信している。
S.H. 20代 男性 地域おこし協力隊
一年間、頭から離れなかった光景がある。海士町実習、隠岐島前高校でのブータン研修前勉強会。私と同じディスカッション班にいた女子生徒の一人はブータン研修を強く希望していて選考から漏れていた。研修前勉強会を経てブータンでの学びへの気持ちは高まるが行くことはできない。その葛藤の中で思わず気持ちが溢れ出た。私は一瞬言葉を失ってしまったが、コーディネーターの乗り越えっていってくださいという言葉に明るく、力強く、はいと生徒は答えた。私はそこに学ぶ人の強さと学びの輝きを見た気がしました。これが学校魅力化の魅力なのかもしれない、私の現場でこの光景が見えたとき私は現場を魅力化できたのだと思います。目指す灯台を得たと感じています。それでも、おそらく一人では灯台を目指すことはできなかったと思います。コースがチームなり、チームの大切さと生み方を学び、現場でもチームを作りようやく前へ進むことができるようになりました。一年間、本当にありがとうございました。
Y.H. 20代 女性 自治体職員
高校魅力化に関わる現場と県内でのつながりも持ちながら本コースで学ぶ意義を、後半の半年は改めて自問自答していました。その中で確かなのは、異なる地域・立場の方との熟議を通じて、教育魅力化に共通する学びや要諦を言語化し、それを互いの現場に活かしていくということです。この1年間はコーディネーターとしても変化の多い年で、慌しくプロジェクトを進める現場だけでは、立ち止まって自分自身や現場を振り返ることは困難でした。そんな中、現場の変化を本コースで話題提供することを通じて、地域での自分の学びが他の地域でも活かされつつあることも実感できました。また、自分自身が現場で進めた課題プロジェクトや魅力化ビジョン策定などに対しても、ゼミや授業を通じてメンバーに意見をもらうことができ、前進に繋がる気付きをもらいました。こうしたことから、教育魅力化における地域を越えた学び合いによって、それぞれの現場が変わっていく可能性を感じました。今後も本コースでの学びを生かして、さらにチャレンジしていきたいです。
K.H. 20代 女性 自治体職員
魅力化というひとつのテーマのもと、年齢や職種・立場を越えて主体的に学びあう場所。日々行政の中で仕事をしている私にとって、この場は非常に刺激的で価値のあるものでした。講師及びサポーター、受講者の多様な思考・価値観に触れていく中で、自身の偏った思考や現場の壁にぶち当たり、物事を柔軟に変容させていくことの価値を実感し、変わっていく自身と向き合えた日々でした。「変化を恐れずチャレンジすること」を体感できた1年でした。
特に印象に残っているのは飯南町実習です。今、地域にあるイイトコ(=魅力)を発見し、意味を見出していくというプロセスを体感できました。私の現場にとっても、何か新たなものを創りだすことではなく、今ここにあるものに価値を意味づけ、関わる全ての人で柔軟に対応していくことを実践できました。
また、現場で行き詰った時、困難にあった時、あるいは嬉しいことがあった時、ここの仲間に相談してみよう、話してみよう、という共に歩む仲間の場だったと思います。このような素敵な繋がりができたことに感謝し、自身の現場でも本コースのような場を創っていきたいと思います。
Y.O. 30代 男性 会社員
○前半はテレビ授業が苦痛だった
テレビ授業という形は、どれだけ前のめりに意識高く授業に参加できるかで学びの質が変わる。
会議の合間に授業を受け、事前準備もせず、ネット環境も不安で心が10回は折れかけました。なんとか踏ん張って良かった!
○構成主義という魔法の言葉に苦戦
構成主義という言葉の意味がわからず苦戦し、縮こまりました。情けない。(会社のメンバーに偉そうに「これからは構成主義だ!」と言って、メンバーはぽかーんとしていました)
学術的なインプットがNGで今の現場からみんなで答えを導き出すという解釈をしていたので構成主義という言葉を聞くと体が固まりました。今は、良い意味であまりその言葉に捉われず、学習、発言することにしたら自分なりの学びたい環境で学べるようになり、前向きに講座に取り組んでいます
○サポーター、学習者の方との出会い
教育の勉強がしたい!と入って来たのですがなんだかんだで皆さんとの出会いが学びになり、財産になりました!
最後に島根で教育の仕事で勝負してみたい!という気持ちが大きくなりました。
仕事上の繋がりではほぼ皆無ですが、これからも仲良くしてもらえると嬉しいです!今度ともよろしくお願いします!島根の家でバーベキューしましょ!
A.E. 20代 男性 会社員
この講座を振り返ると、「仲間(チーム)」が大切な存在だと感じる1年だった。4月に行われた島根大学での初めての対面授業の最終日。自分が1年後にありたい姿として掲げたのは、「離れていても、共に働こう」という想いをもって応援し合える仲間になることだった。日々のオンライン授業や実習を通じて、サポーター・受講生と熟議を積み重ねたことで、同じ想いやビジョンに深く共感することができた。その結果、「教育を通じて子どもたちのために地域や高校をより良いものへと変えていく」という同じ志をもった仲間になることができた。現場では、町役場の職員、学校の先生、地域おこし協力隊(公営塾)、地域の協力者など多くの関係者が大崎海星高校魅力化プロジェクトを支えている。どの関係者が欠けてもプロジェクトはうまくいかないだろう。だからこそ、仲間1人1人との信頼関係を大切にしながらチーム一丸となって、これからも子どもたちのためにがんばっていきたいと再確認することができた学びの時間に感謝している。
K.I. 20代 女性 社会教育コーディネーター
「思い出」と言われて、真っ先に頭に浮かんできたのは、4月の松江での開講式のことです。受講生の方々の自己紹介が強烈すぎて、豊田さんがその状況を「まるで動物園」と例えていたことを、昨日のことのように憶えています(笑)自分がここで1年やっていけるか、非常に不安ななか、本コースが開始されました。社会教育“コーディネーター”として、日々、小学生・中高生・先生方・保護者の方・地域の方・行政等々、様々な立場の方々と出会います。わたし自身、それぞれにそれぞれの方法でコミュニケーションをとることにあまり苦を感じない方ですが、それでも大変なことはあります。本コースでは、様々な立場にあるステークホルダーをいかに巻き込んで、物事を推進していくかという視点がどの授業でも貫かれていたおかげで、様々な立場とそれに応じたものの見方・考え方があることを前提として立ち回ることが自然と身体化されていったように、今振り返って思います。この仕事の大変さを、むしろ楽しんで取り組めたのは、本コースによるところが大きいでしょう。1年、やり切れて良かったです(笑)どうもありがとうございました!
A.M. 20代 男性 地域おこし協力隊
このコースを通して、自分の現場だけでなく、日本のいたるところで教育を魅力化していく動きが起こっていることを知ることができました。自分の視野が大きく広がる経験となりました。コースの思い出は、受講生のみなさんと熱く想いを語り合ったことです。普段の現場では、立場や職場の空気を加味して、本音で話すことができないことが多々あります。そんな中で、本コースを通しては、心の底から思っていること、疑問に感じたことなど、なんでも話すことができました。みなさんが、仕事に対して想いを持っているため、話す度に新たな発見があり、自分の考えが変わっていく実感がありました。ダニエル・キムの「組織の成功循環モデル」の様に、年度末に近づくにつれて、関係性も良くなり、話す度に気づきが増えました。行政職員、コーディネーター、教員、民間から教育に関わる方、それぞれの視点から見た教育の魅力化についても理解が深まり、多角的な視点から現場を見つめることができるようにもなりました。とにかく、楽しかったです。
M.K. 30代 男性 地域おこし協力隊
本コースにおいては各現場を持ちながら、活動している講師・サポーター・学習者の皆さんの実体験を事例共有し合うことによる学びが一番大きかったです。多くの行動を起こしながら、失敗も経験し、それを学びに転換しながら一緒に学びあった1年間は私にとって、貴重な経験でした。例えば、魅力発信論では生徒主体の学校の魅力作りの手法を学びました。今年度、生徒と共に高校の魅力を創出していけたことは、現場での大きな変化となりました。個人的な学びとしては、魅力再発見実習にて設計者として参加をしたことが大きな学びでした。「学びを最大化する」というテーマを持って2泊3日を設計することで、自分自身のコーディネート力が高まりました。また、講義のファシリテーターをした時は、学びを創出することの難しさを痛感しました。私はこのような経験を通して、自身の成長を感じました。今後も、このコースの受講者と学び合えて行けたらと思います。ありがとうございました。
H.D. 30代 男性 高校教員
このコースで共に学んで共に一緒に考えさせてもらったことすべてに感謝しています。私が現場のことで凹んでいたら、優しいメールを頂いたことや、皆さんの奮闘している様子を聞かせていただいて、苦しんでいるのは自分だけではないと何度も励まされました。
隠岐島前高校に行かせてもらった時には、島の居心地の良い温かさや、大人の本気を感じることができ、子どもを中心としたまちづくりに感銘を受けました。また、本校職員とともに行かせて頂いた津和野高校では、職員の方が苦しみながらも生徒の成長する姿を楽しんでいることに羨ましくもあり、目指す職員像を見ることができました。
遠隔講義では、回を増すごとに遠慮のない関係性が作られていることに嬉しくもあり、楽しさを倍増してくれました。離れていても同じ志を持つ仲間がいる。その存在をこれからも大切にし、仲間だからこそ迷惑をかけていける関係性であり続けていたいと思っています。皆さんと出会えて心から感謝しています。これからもよろしくお願いいたします。
H.I. 40代 男性 教育委員会
役場に奉職以来、これまで幾つもの研修を受講しましたが、学ぶことが楽しい、誰かに伝えたいと感じたものは、今回が初めてでした。それは、本講座に関わる全ての人たちが主体的で前向きだったからだと思っています。
また、この講座の中で、私が最も大切にしていきたいと思っていることは、熱い思いとクールな理論を兼備した人たちの出会いです。
この1年間で得た出会いは、私に、「幾つになっても熱い気持ちを持つのは恥ずかしいことではないこと」、「変化の前には挑戦が必要であること」など、たくさんの気付きを与えてくれました。そして、日常業務に慣れきっていた私の心に火を付けてくれました。
今、私が信じているのは、教育の効果を測るには時間がかかる。しかし、教育への投資は町の品格を測る物差しでもあるということです。
本講座で学んだことを、学校の魅力化、生徒たちの意欲に繋げ、その活力が、将来、町や地域を照らし続ける希望の光となる。そんな約束の未来を信じて、これからも挑戦を続けていきたいと思っています。
S.K. 50代 女性 高校魅力化コーディネーター
島根県(いや、日本か!)を代表する魅力化の担い手たちを講師とし、日本各地
で活躍しているバラエティに富んだ受講生と共に学んだこの一年は、それだけでも大きな気づきが数多くある場となりましたが、コースの一番のすごさはその情報量でした。それぞれが自分の現場で、様々な活動、そして試行錯誤をしておられます。そこから生み出されたノウハウを惜しみなく皆で共有させて頂き、自分なりにアレンジして活用することが出来たのが最大のメリットとなったと思います。また、皆さんの現場を知れば知るほど現地で体験したい気持ちが募り、実習以外でもいくつかの学校を視察に行きました。受講生の何名かには、私の職場にも講師としてお出かけ頂いています。このような今後につながる関わりが出来たのも、コースで共に学んだおかげだと思います。
M.Y. 30代 男性 地域おこし協力隊
年間を通して、島根県はじめ他地域での学校魅力化の取り組みに触れながら、各方面で活躍されている方と共に学べたことを大変ありがたい事だと改めて感じています。自分にとっては、何もかもが新鮮で初めての体験で、シゲキに満ちた一年間となりました。サポーターの皆さま、事務局の方々のご厚情と、共に学んだ学習者の皆様に感謝致します。
印象に残っている授業は数々ありますが、魅力発信論のペチャクチャナイト・バージョンが特に印象深く残っています。最終講義に一年の学びの集大成として、全員が各現場の魅力を制限時間内に発表し合ったのですが、程良い緊張と和気藹藹とした雰囲気が混ざり合い、それが画面からも伝わって来るようで、それが心地良く感じたため印象に残っているのだと思います。
多様な人が集まる空間を、互いに安心で安全な場として築いていこうとすることの大切さを学びました。そんな場づくりができる一人でありたいと思いながら、これまでの現場でも、これからの現場でも働いていきたいと思います。
A.E. 20代 男性 会社員
津和野実習では、「生徒主体の学びのプロセスを構想する」をテーマに総合学習の授業やグローカル・ラボ、町営塾HAN-KOHでの取り組みを事例に関係者にヒアリングをしました。今回は高校魅力化の取り組み全般ではなく、学びのプロセスに焦点を絞ることで学校・地域活動・公営塾という場で行われる教育活動がどのように位置づけられ、影響し合っているのかを受講生同士で検討することができたのは自分達の現場を見直す良いきっかけにもなりました。また、生徒の主体的な学びを深めていく支援体制は先生・地域の大人達・コーディネーター・塾のスタッフが一つのチームとして支えていくことでより良い学びのプロセスづくりにつながる、というたしかな手応えを感じさせてもらえる実習になりました。
S.H. 20代 男性 地域おこし協力隊
2月の津和野実習は、最後の現地実習にふさわしく4月からの養成コースでの学びが体現される結果となったのではないでしょうか。その一つ目が、津和野町の現場の変化に参加者が全力でコミットしたということ。単に見て帰る、聞いて帰るではなく津和野町の現場にGiveする姿勢で最終日に設定された学校長や魅力化スタッフへのプレゼン課題に取り組みました。二つ目に、参加者がチームとして学ぶということ。グループに分かれてのプレゼン準備もヒアリングも、授業内での振り返りの時間も個人でなくチームとして学びが高まるように意識し、行動できたことを皆で確認できました。研修を終え、修了式までの期間も同じ志を持つ仲間の繋がりを感じながら現場の変化に挑戦することができます。
A.M. 20代 男性 地域おこし協力隊
今回の津和野実習では、テーマが3つありました。1つ目は与えること、2つ目は仕組みを作ること、3つ目は手放すことです。実習を通して特に印象深かったのは、3つ目の「学ぶ人の力を信じて手放す」という視点です。これまでの自分は、学ぶ側に必要なことを作り上げて「教える」というスタンスでした。しかしながら、実習を通して津和野高校の先生や生徒の高い自主性を見ると、学ぶ人の可能性を信じて任せることで、学ぶ側の主体性が大きく高まることがわかりました。現在、自分の現場では、来年度の総合的な学習の時間のカリキュラム作っています。今回の実習で得た「信じて手放す」という視点を、本校のカリキュラムデザインに活かしていきたいです。
T.M. 40代 男性 株式会社Prima Pinguino フェロー/関西支社長
私は民間事業者として地域教育・地方創生に取り組んでいます。先駆者の具体的事例を直接本人から学びながら、常に実践に紐づける学びに強い魅力を感じて受講を決めました。例えば先日のスクーリングでも、新アイデア実現における企画立案、クセのある関係者の巻き込みを想定したリアルなロープレイ、学外講師としての授業計画など、すぐに使える学びが目白押し。しかし、本コースを単に「知識やノウハウを学ぶ場」と考えるのは間違いでしょう。学習者が講師陣と共に授業設計するなど「学びを自分たちで創造する場」であることが最大の魅力です。当初は「教えてもらおう」という感覚だった自分が変わっていく日々は、とても刺激に溢れています。地方創生に特定の必勝法などありません。成功事例を追っても成功しません。こうした、正解主義に陥らないアクティブラーナーとしての肌感覚こそ、実践者に欠かせない問題発見・解決能力に繋がっていくものと確信しています。
S.H. 20代 男性 地域おこし協力隊
10月の松江キャンパスでの2日間は、ブランドメッセージやファシリテーションなどのノウハウを習得する上で充実した時間でした。しかしそれ以上に、養成コースでの学びをより高めるための挑戦を講師・サポーター陣と受講生がチームとして一体となり考え、創り出したことは大きな成果となりました。これは単なる進捗報告でない養成コースならではの中間振り返りを通じて、ここでの学びが自分と現場の変化を生み出すエンジンであることを再確認できたからだと思います。3月までの後半戦はより一層、個人・現場・養成コースの成果と変化にコミットしていきたいと思います。
S.K. 50代 女性 高校魅力化コーディネーター
大きな声で、はっきりと挨拶をする生徒。授業が終わると自主的に、黙々と掃除に励む生徒。飯南高校を見学した私は、まるで何十年も前の古き良き学校時代にタイムスリップしたような気持になりました。これは凄い。今時、どうやったらこんな若者が育つのか。そう現役生徒に尋ねた時の答えは意外なものでした。「先輩たちがやってるから真似をして」。そうなんです、これが本物の「キャリア教育」なんです。親きょうだいの姿を見て、子どもたちは学び、社会に馴染む大人になっていく。何よりも、飯南町の人々は、故郷を愛し、誇りに思っているであろうことが、そこで学ぶ生徒たちを見ると伝わってきます。実習に参加した 受講生全員がこれに感銘を受け、最終日の発表では、どのチームもこの「飯南町 魂」をテーマにしたのです。こんな衝撃的な印象は、実際に体感してみないと手に入りません。このような素晴らしい体験ができるのも、ここで学ぶ大きな魅力です。
Y.O. 30代 男性 会社員
島根県出身ですが、人生で初めて飯南町に足を踏み入れました。
今回の実習は魅力再発見実習という事で、飯南高校や町営塾「飯南町学習支援館」などを見学させて頂いたり、町長をはじめ様々な方にお会いする機会を頂きました。その中で感じた事・学んだ事は大きく2つです。1つ目は立場が変わればそれぞれが感じる地域や高校の長所・短所が変わるという事。だからこそ組織として地域として共通のゴールや目的が存在不可欠だと感じました。2つ目は本講座の受講生と共に最終日に提案を行えた事です。2日間で魅力を発見し、言語化し、夜遅くまで発表資料に落とし込み、発表練習を行う経験は、普段の会社での仕事とは異なりました。受講全員が1つのチームになる経験を行えたのはこの講座を受講する魅力だと感じました。
M.Y. 30代 男性 地域おこし協力隊
海士町実習では、隠岐島前高校で高校魅力化に関わる校長先生をはじめ教員の先生方、魅力化コーディネーターや学習塾のスタッフ、またそこで学ぶ生徒達の姿や生の声を見聞きできました。さらに現場で見聞きしたことを視察、実習の合間や意見交換時に、受講生間で言葉に表出して共有したり、サポーターの方に直接質問したりしながら、学びを深めることができるのがこの養成コースの特徴だと思います。海士町の高校魅力化について受講生仲間と共に学んだことを、次は、自分の現場にどう還元できるのか。現場に戻り、また現場の仲間と模索していきます。
K.I. 20代 女性 社会教育コーディネーター
実地研修として、海士町の島前高校と隠岐國学習センター、それから新しくできた三燈(男子寮)を見学してきました。やはり、「風土」という言葉があるように、現地でないと体感できないことがあります。海士町の実践は、成功事例ではなく挑戦事例であるとよく言われますが、コーディネーターという未知な領域に挑戦している私達は、そうして日々取り組んできた実践が現に存在するからこそ、その挑戦をよりリアリティの伴った具体物として描きだすことができ、また自分の現場で取りかかるべき方向性を思索することができるのだろうと思います。実際、私も、海士町から帰った翌日、早速地域へ出かけました。
H.I. 40代 男性 教育委員会
約20年前、私は、「なんとなく」勉強して、自由を楽しむだけの何とも目的のない大学生活を送っていました。しかし、今回は、地域の人達が個々の人生を謳歌しながら、皆でやるべきことには、パッと集まり、楽しくこなせる。教育を通じて、こうしたクールな地域社会を「何が何でも」実現したいという目的を持って、本講座で勉強しています。将来、島根大学は第2の母校と言えるように、1年間、楽しみながら、本気で頑張ります!
H.D. 30代 男性 高校教員
高等学校の現職教員です。業務の関係で、生徒を地域の方と共に育む本質的な方法を模索していた際に講座と出会いました。講座が始まって間もないですが、受講生は地域や子どもたちのことを本気で考えるチームです。地域も立場も違う人たちが一緒になって、新しい学びをしています。授業をするたびにワクワク感が止まりません。私自身、教員としての新たなステージに向かうことができる気がしており、1年後の自分がどうなっているの か楽しみです。
Y.H. 20代 女性 自治体職員
全国各地で教育の魅力化を実践している講師陣・受講生と、質の高い学びをともに創り上げていく機会を頂き、非常にわくわくしています。4月のスクーリングでは、現場に活きる多くの刺激を体感し、他地域も含めた日本の地域教育の魅力化が本コースから始まる、そんな期待を膨らませています。本コース1年間を通じて、自身が学び成長するだけでなく、得た知見を現場での実践に活かすことで、地域に還元できるよう精進したいです。
A.M. 20代 男性 地域おこし協力隊
今回の受講を経て、自分がこの地域で活動する理由が明確になり、活動する中で持ちたい芯がはっきりしました。現場に戻って、はや3週間が経とうとしていますが、早速、開講式に引き続き行われた3日間の学びが役に立っています。一番大きな意識の変化としては、日々の活動の中に、構成主義の考え方が加わったことです。その場のメンバーによって作られる学びを大切にすることで、準備したものを元に、場に応じて柔軟に学びを創ることにチャレンジできています。
今回のコースで学んだことをすぐに現場、自分の近くの人に還元していきたいです!