リニューアルした教養育成科目「島根学」が始まりました

2015年10月22日

教育開発センターでは平成23年度より、行政,商業,文化,地理,観光,教育などの多様な視点から島根県について学び、理解を深めることを目的とした「島根学」の授業を開講しており、「人とともに 地域とともに」をキャッチフレーズに掲げる島根大学が地域志向教育の科目として位置付けている、教養育成科目となっています。

今年度から、地域資源・地域課題を知ることを主眼に据え、より地域に特化した内容にリニューアルしました。「島根の地域資源」「島根の地域課題」「地域課題と向き合う」という3つの視点から授業を進めて行き、グループ討議などを盛り込むことにより、島根が持つ地域資源と地域課題に対する理解を深め、日本全国に共通する課題でもある地域課題について、それに立ち向かう人々の実践についての学びを通して、学生が自らの課題として認識できるよう促します。

第1回(10/2)のオリエンテーションで、授業での学び方の説明を受け、第2回(10/9)では地域未来戦略センター教員が「日本のなかの島根」として、現在の島根の形になるまでの変遷や歴史、そして、島根の現状をデータから読み解きました。正規雇用者比率の高さや地縁団体(自治会など)の多さなどから安定した住民生活が窺える半面、「全国学力・学習状況調査」にみられる小・中学校の学力の低さ、生活習慣病受療者数の多さなど不安材料も垣間見えました。

第3回(10/16)では、「島根の地域医療」をテーマに、本学医学部の廣瀬教授から、スウェーデンとの比較を交えながらデータに基づいた医療を巡る日本の状況について講義がありました。そして、高齢化の進む島根では、地域包括ケアシステムの構築とその運用のキーマンとなる総合診療医を養成することで、効果的に病院、看護・福祉施設等の限られた医療関連リソースを活用していく必要がある、と説明がありました。

市民パスポート会員を含む約240名の受講生は、豊富なデータで示される島根の姿を知ると同時に、島根の課題が全国の課題でもあり、それらを学ぶことで社会の諸問題を触れるきっかけになっているようでした。

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【教養育成科目「島根学」】
期間:平成27年10月2日(金)~平成28年1月29日(金)※毎週金曜日
時間:14時30分~16時00分(7・8時限)
場所:島根大学ホール(松江キャンパス内)(島根県松江市西川津町1060)

講義予定:講師の都合により、10/16「島根の地域資源を知る2」と10/30「島根の地域医療」が当初予定を変更し、入替になっております。

開講日 講師 テーマ
10/2(金) 岩瀬峰代(教育開発センター) オリエンテーション
第1期【島根の地域資源】
10/9(金) 高須佳奈(地域未来戦略センター) 島根の地域資源を知る1
10/30(金) 中野洋平(地域未来戦略センター) 島根の地域資源を知る2
第2期【島根の地域課題】
10/23(金) 太田史朗(島根県政策企画局政策企画監室) 人口減少と地方創生
10/16(金) 廣瀬昌博(島根大学医学部) 島根の地域医療
11/6(金) 作野広和(島根大学教育学部) 中山間地域問題
11/13(金) 楫野弘和(公益財団法人しまね産業振興財団副理事長) 島根の経済問題
第3期【地域課題と向き合う】
11/20(金) 錦織良成(映画監督) 地域資源の発見
11/27(金) 山内道雄(島根県隠岐郡海士町長) 離島からの挑戦
12/4(金) 吉岡 宏((株)テクノプロジェクト代表取締役社長/島根県情報産業協会会長) 島根発!RubyOSS 
12/11(金) 藤原義光(公益財団法人ふるさと島根定住財団理事長) 田舎ツーリズム
12/18(金) 守谷光広((株)守谷刃物研究所代表取締役社長) 地域とものづくり
1/8(金) 大島久満((株)やつか) 地域資源を活かしたビジネス
1/22(金) 矢田明子(NPO法人おっちラボ代表) NPOによる地域活動
1/29(金) 岩瀬峰代(教育開発センター) 授業の振り返り