FDマップ

 FD(ファカルティ ディベロップメント)とは、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称とされています。その意味するところは極めて広範にわたりますが、具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などがあります。

 各学部・部局において、多様なFD活動を検討する上でご参考のために国立教育政策研究所作成のFDマップを掲載します。

ミクロ 目的:授業・教授法の開発 
単位:授業
FD研修会
授業開発支援
授業の内容・方法の改善
(教育の質の向上)
ミドル 目的:カリキュラム・プログラムの開発
単位:学部・学科
教授会(学部会議)、センター運営会議
部局を超えたワーキンググループ
FD研修会(情報共有含む)
カリキュラム開発支援(部局等)
部局別レポート
学修支援方策
マクロ 目的:組織の教育環境及び教育制度の開発
単位:全学
FD研修会
質保証委員会
認証評価委員会
中期目標・中期計画策定
教育の質保証システムの構築
教育・学修環境改善
機関報告書

 

 ミクロ・レベル
フェーズ 目標 実施方法 評価指標の例
フェーズI:
導入(わかる)
新任教員、ティーチング・アシスタント(TA)
①教員の業務として授業の運営及び改善があることを説明することができる。
②所属機関(大学や学部など)の教育目標を説明することができる。
③所属機関の授業やカリキュラムに関する基本的な事項や特徴を説明することができる。
④所属機関の学生・教職員の特徴を説明することができる。
⑤所属機関における教育・学習支援のための組織・仕組みを説明することができる。
1.オリエンテーション
2.ガイダンス
3.講演会
4.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
5.ちらし,グッズ,ポスター,カレンダー
6.ニュースレター、メールマガジン、WEBサイト
7.メーリングリスト
8.文献リスト
9.授業の手引き
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑤)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑤)
3.eラーニング教材のアクセス数(①~⑤)
4.メーリングリスト
の登録者・利用者数(①~⑤)
5.WEBサイトのアクセス数(①~⑤)
フェーズII:
基本(実践できる)
新任教員
①授業を運営するための基本的な方法について説明することができる。
②所属機関や学習者のニーズを把握することができる。
③②をもとに,担当する科目に適した目的・目標を設定することができる。
④授業を運営するための基本的な方法をもとに,担当する科目の運営計画を作成することができる。
⑤教材を作成するための基本的な方法を知り,これをもとに担当する科目で使用する教材を作成することができる。
⑥授業を実施するための基本的なスキルを知り,これをもとに授業を実施することができる。
⑦成績を評価するための基本的な方法を知り,これをもとに成績を評価することができる。
⑧授業を評価するための基本的な方法を知り,これをもとに授業を評価することができる。
1.ワークショップ
2.セミナー
3.授業公開プログラム
4.模擬授業
5.コンサルテーション(個別,グループ)
6.授業日誌のためのフォーマットの提供
7.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
8.文献リスト
9.授業の手引き
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑧)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑧)
3.同僚・先輩からみた行動の変容度(①~⑧)
4.eラーニング教材のアクセス数(①~⑧)
5.学生による授業評価における満足度,目標の達成度,授業の改善度(①~⑧)
6.シラバスにおける目的・目標、授業計画、成績評価の方法に関す
フェーズIII:
応用・発展(報告できる,開発できる)
中堅教員
①授業を運営するための多様な方法を知り,その中から,担当する科目の目的・目標の達成に適した方法を選択・開発することができる。
②教材を作成するための多様な方法を知り,その中から,担当する科目の目的・目標の達成に適した方法を選択・開発することができる。
③成績を評価するための多様な方法を知り,その中から,担当する科目の目的・目標の達成に適した方法を選択・開発することができる。
④授業を実施するための多様な方法を知り,その中から,担当する科目の目的・目標の達成に適した方法を選択・開発することができる。
⑤授業を評価するための多様な方法を知り,その中から,担当する科目の目的・目標の達成に適した方法を選択・開発することができる。
⑥多様な授業実践の事例を説明することができる。
1.ワークショップ
2.セミナー
3.授業参観プログラム
4.授業公開プログラム
5.模擬授業
6.コンサルテーション(個別,グループ)
7.授業日誌のためのフォーマット
8.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
9.文献リスト
10.授業改善の成果報告(論文・報告書)
11.ティーチング・ポートフォリオ
12.録音・録画サービス
13.教科書作成の支援
1.プログラムの参加
者・利用者数(①~⑥)
2.プログラムの参加
者・利用者の満足度,
目標の到達度(①~⑥)
3.eラーニング教材のアクセス数(①~⑥)
4.学生による授業評価における満足度,目標の達成度,授業の改善度(①~⑥)
5.シラバスにおける目的・目標、授業計画、成績評価の方法に関する記載内容(①~⑥)
フェーズIV:
支援(教えられる)
メンター教員
①ミクロ・レベルについて,他の教員を支援することができる。
②所属機関に適したFDプログラム(ミクロ・レベル)を企画・運営することができる。
③大学教育関係の国内外の動向(特に,授業改善について)について説明することができる。
1.コンサルテーション(個別,グループ)
2.文献リスト
3.授業支援ツールの開発協力
4.チーム・ティーチング
5.ネットワーク化
1.プログラムの参加者・利用者数(①~③)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~③)
3.メンティによるメンター評価における満足度、目標の到達度(①)
 
 ミドル・レベル
フェーズ 目標 実施方法 評価指標の例
フェーズI:
導入(気づく・わかる)
新任教務委員
新任教務委員候補者
①教務委員の業務としてカリキュラム(プログラムを含む,以下同様)の運営及び改善があることを説明することができる。
②所属機関の教育目標を説明することができる。
③所属機関の授業やカリキュラムに関する基本的な事項や特徴を説明することができる。
④所属機関の学生や教職員の特徴を説明することができる。
⑤所属機関におけるカリキュラムの編成に関わる組織や仕組みを説明することができる。
1.オリエンテーション
2.ガイダンス
3.講演会
4.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
5.ちらし,グッズ,ポスター,カレンダー
6.ニュースレター,メールマガジン,WEBサイト
7.メーリングリスト
8.文献リスト
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑤)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑤)
3.eラーニング教材のアクセス数(①~⑤)
4.メーリングリストの登録者・利用者数(①~⑤)
5.WEBサイトのアクセス数(①~⑤)
フェーズII:基本(実践でき
る)
新任教務委員
①カリキュラムを管理する基本的な方法について説明することができる。
②所属機関のニーズを把握することができる。
③所属機関の目的・目標をもとに,現行のカリキュラムを分析することができる。
④カリキュラムを管理する基本的な方法をもとに,実務調整を進めることができる(例として,科目の追加・削減)。
⑤カリキュラムを管理する基本的な方法をもとに,カリキュラムの実施を管理したり,実施上の問題を解決したりすることができる(例として,受講の調整,資源の配分)。
⑥カリキュラムを管理する基本的な方法をもとに,カリキュラムを評価することができる
1.ワークショップ
2.セミナー
3.コンサルテーション(個別,グループ)
4.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
5.文献リスト
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑥)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑥)
3.同僚・先輩からみた行動の変容(①~⑥)
4.eラーニング教材のアクセス数(①~⑥)
5.カリキュラムを説明している資料の有無とその記載内容(改編の場合は,改編前と改編後の資料。成果報告書を含む)(①~⑥)
6.学内外のステークホルダーによるカリキュラムの満足度(①~⑥)
フェーズIII:
応用(報告できる,自分で開発できる)
中堅教務委員
(経験者)
①カリキュラムを管理する基本的な方法をもとに,所属機関の目的・目標の達成に適した科目を配列することができる。
②現行のカリキュラムを分析し,問題を解決するための指針を提示することができる。
③②について,カリキュラムを管理する基本的な方法をもとに,実務調整を進めることができる(例として,科目の新設)。
④新しいカリキュラムの試行を管理したり,試行上の問題を解決したりすることができる(例として,合意の形成,資源の配分)。
⑤新しいカリキュラムの実施を管理したり,実施上の問題を解決したりすることができる(例として,合意の形成,資源の配分)。
⑥カリキュラムを評価する多様な方法を知り,その中から,所属機関の目的・目標の達成に適した方法を選択することができる。
⑦他の機関(他大学や所属機関の他学部など)におけるカリキュラムの事例について説明することができる
1.ワークショップ
2.セミナー
3.コンサルテーション(個別,グループ)
4.カリキュラム開発の成果報告(論文・報告書)
5.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
6.文献リスト
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑦)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑦)
3.同僚・先輩からみた行動の変容(①~⑦)
4.eラーニング教材のアクセス数(①~⑦)
5.カリキュラムを説明している資料の有無とその記載内容(改編の場合は,改編前と改編後の資料。成果報告書を含む)(①~⑦)
6.学内外のステークホルダーによるカリキュラムに満足度(①~⑦)
フェーズIV:
支援(教えられる)
メンター教務委員
①ミドル・レベルについて,他の教務委員や教務委員の候補
②所属機関に適したFDプログラムを企画・運営することができる(ミドル・レベル)。
③大学教育関係の国内外の動向(特に,カリキュラムについて)について説明することができる
1. コンサルテーション(個別,グループ)
2.文献リスト
3.ネットワーク化の支援
1.プログラムの参加者・利用者数(①~③)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~③)
3.メンティによるメンター評価における満足度,目標の到達度(①)
4.同僚・先輩からみた行動の変容(①~③)
 
 マクロ・レベル
フェーズ 目標 実施方法 評価指標の例
フェーズI:導入(気づく・わかる)
新任管理者
管理者候補者
①所属機関の教育を担当する管理者の業務として,教育システムの管理及び改善があることを説明することができる。
②所属機関の教育目標を説明することができる。
③所属機関の教育システムに関する基本的な事項や特徴を説明することができる。
④所属機関の学生や教職員の特徴を説明することができる。
⑤所属機関における教育・学習支援組織や仕組みを説明することができる。
⑥高等教育に関する基本的な事項を説明することができる。
1.オリエンテーション
2.ガイダンス
3.講演会
4.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
5.ちらし,グッズ,ポスター,カレンダー
6.ニュースレター,メールマガジン,WEBサイト
7.メールマガジン
8.文献リスト
9.会議・会合における発言・発言内容の支援
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑥)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑥)
3.eラーニング教材のアクセス数(①~⑥)
4.メーリングリストの登録者・利用者数(①~⑥)
5.WEBサイトのアクセス数(①~⑥)
6.会議・会合における発言内容(①~⑥)
フェーズII:基本(実践できる)
新任管理者
①教育システムを管理する基本的な方法について説明することができる。
②ステークホルダーのニーズを把握することができる。
③所属機関の目的・目標をもとに,現行の教育システムを分析することができる。
④教育システムを管理する基本的な方法をもとに,実務調整を進めることができる。(例として,部局間の調整,専門部署の設置,人材の採用,学外との折衝)
⑤教育システムを管理する基本的な方法をもとに,教育システムを管理したり,運用上の問題を解決したりすることができる。(例として,部局間の調整,専門部署の設置,人材の採用,学外との折衝)
⑥教育システムを管理する基本的な方法をもとに,教育システムを評価することができる。
1.ワークショップ
2.セミナー
3.コンサルテーション(個別,グループ)
4.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
5.文献リスト
6.外部報告書の作成支援
7.会議・会合における発言・発言内容の支援
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑥)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑥)
3.教職員からみた行動の変容(①~⑥)
4.eラーニング教材のアクセス数(①~⑥)
5.会議・会合における発言内容(①~⑥)
6.教育システムを説明している資料の有無とその記載内容改編の場合は,改編前と改編後の資料。成果報告書を含む)(①~⑥)
7.学内外のステークホルダーによる教育システムの満足度(①~)
フェーズIII:応用(報告できる,自分で開発できる)
管理者
①教育システムを管理する基本的な方法をもとに,所属機関の目的・目標の達成に適した実施計画を作成することができる。
②現行の教育システムを分析し,問題を解決するための指針を提示することができる。
③②について,教育システムを管理する基本的な方法をもとに,実務調整を進めることができる。(例として,部局間の調整,専門部署の設置,人材の採用,学外との折衝)
④新しい教育システムの試行を管理したり,試行上の問題を解決したりすることができる。(例として,部局間の調整,専門部署の設置,人材の採用,学外との折衝)
⑤新しい教育システムの実施を管理したり,実施上の問題を解決したりすることができる。(例として,部局間の調整,専門部署の設置,人材の採用,学外との折衝)
⑥教育システムを評価する多様な方法を知り,その中から,所属機関の目的・目標の達成に適した方法を選択することができる。
⑦他大学における教育システムの事例について説明することができる。
1.ワークショップ
2.セミナー
3.コンサルテーション(個別,グループ)
4.教育システム開発の成果報告論文・報告書)
5.メディア学習(eラーニング,ビデオ・DVD学習)
6.文献リスト
7.外部報告書の作成支援
8.会議・会合における発言・発言内容の支援
1.プログラムの参加者・利用者数(①~⑦)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~⑦)
3.教職員からみた行動の変容(①~⑦)
4.eラーニング教材のアクセス数(①~⑦)
5.会議・会合における発言内容(①~⑦)
6.教育システムを説明している資料の有無とその記載内容改編の場合は,改編前と改編後の資料。成果報告書を含む)(①~⑦)
7.学内外のステークホルダーによる教育システムの満足度(①~⑦)
フェーズIV:支援(教えられる)
管理者
①マクロ・レベルについて,他の管理者や管理者の候補者を支援することができる。
②所属機関に適したFDプログラム(マクロ・レベル)を企画・運営することができる。
③大学教育関係の国内外の動向(特に,教育システムについて)について説明することができる。
1.コンサルテーション(個別,グループ)
2.文献リスト
3.ハンドブックの作成支援
4.ネットワーク化の支援
5.会議・会合における発言・発言内容の支援
1.プログラムの参加者・利用者数(①~③)
2.プログラムの参加者・利用者の満足度,目標の到達度(①~③)
3.教職員からみた行動の変容(①~③)
4.会議・会合における発言内容(①~③)